暗号資産の板(オーダーブック)の読み方
買い板・売り板、スプレッド、板の厚み、注文の壁を学ぶ初心者向けガイド
板(オーダーブック)とは、BTC/USDTのような取引ペアについて、未約定の買い注文と売り注文をすべて価格順に並べた一覧です。トレーダーが今まさにどこで買い、どこで売ろうとしているかがわかります。板を読めるようになると、流動性やサポート、レジスタンスを価格チャートに現れる前に捉えられるようになります。
買い板と売り板
板には2つの側があります:
- 買い板(bids、ビッド)は買い注文です。買い手はこの価格かそれ以下で買いたいと考えています。買い板は現在値の下にあり、最も高い買い注文が一番上に来ます。
- 売り板(asks、アスク/offers)は売り注文です。売り手はこの価格かそれ以上で売りたいと考えています。売り板は現在値の上にあり、最も安い売り注文が現在値に一番近い位置に来ます。
各行は1つの価格(気配値)で、その価格にあるすべての注文の合計数量が表示されます。多くの取引所では累計も表示され、その価格まで値を動かすにはどれだけの出来高が必要かがわかります。
スプレッド
スプレッドとは、最良の買い気配と最良の売り気配の差です。BTC/USDTのように流動性の高いペアでは、1ティックしかないことがよくあります。スプレッドが広いということは価格の近くに注文が少ないということで、成行注文で価格が大きく動きやすくなります。
成行注文と指値注文
指値注文は板に置かれて流動性を供給します。買い板・売り板として見えているのがこれです。成行注文は流動性を取っていきます。成行の買いは最も安い売り板から順に上へ食っていき、成行の売りは最も高い買い板から順に下へ食っていきます。歩み値(約定履歴)に表示される約定はすべて、成行注文が板に置かれた指値注文にぶつかったものです。
板の厚み(デプス)
デプス(板の厚み)とは、ある価格帯の中で各サイドにどれだけの数量が並んでいるかです。現在値から1%以内の買い板が売り板よりはるかに厚ければ、買い手のほうが価格の近くにより多くの注文を置いているということです。デプスは絶えず変化するため、トレーダーは一瞬のスナップショットではなく、その変化の仕方を見ています。
注文の壁
壁とは、1つの価格に置かれた異常に大きな注文、または注文の集まりです。大きな買い壁はサポートとして機能することがあります。価格が下抜けるには、その数量をすべて吸収しなければならないからです。大きな売り壁はレジスタンスとして機能することがあります。壁が食われて価格がブレイクすると、値動きが加速することがよくあります。
見せ板:消える壁
すべての壁が本物とは限りません。大口注文の中には、サポートやレジスタンスがあるように見せかけるために置かれ、価格が届く前にキャンセルされるものがあります。これを見せ板(スプーフィング)と呼びます。どの壁が約定し、どの壁が引っ込められるかを見極めることは、板読みで最も役立つスキルの一つです。
板からはわからないこと
- 隠し注文やアイスバーグ注文は、すべてが見えるわけではありません。
- 板は1つの取引所の分しか表示しません。同じ時間に他の取引所でも取引が行われています。
- 注文はミリ秒単位でキャンセルできるため、静止画のような見方は誤解を招くことがあります。
板を戦いとして見る
1秒間に何度も変わる数字の列を追うのは大変です。Order Book War は、Binanceのリアルタイムの板をブルとベアの戦いとして表示します:
- 上側のベアは売り板、下側のブルは買い板、そして光る前線が価格です;
- 部隊は1つの価格帯で、大きな価格帯ほど重装の兵が現れます;
- 槍のファランクスは壁です;
- 矢と手裏剣は成行の約定です;
- 倒れた戦士は約定した注文、ゴーストはキャンセルされた注文。見せ板に気づく一番簡単な方法です。
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このガイドは学習目的のものであり、投資助言ではありません。暗号資産の取引にはリスクが伴います。