板の見せ板(スプーフィング):偽の壁を見抜く方法
大口注文が価格の到達前に消える理由と、そこから読み取れること
現在値の下に巨大な買い壁が見えます。強いサポートのようです。価格がじわじわとそこへ近づいていくと、壁が消えてしまう。これはたいてい見せ板(スプーフィング)です。約定させるつもりのない大口注文を出して、他のトレーダーにサポートやレジスタンスがあると思い込ませる手口です。
見せ板とは
見せ板を行う者(スプーファー)は、通常は最良気配から数ティック離れた位置に大きな指値注文を出し、約定する前にキャンセルします。狙いは、需給に対する他の参加者の見方を変えることです。偽の買い壁は買いを誘い、スプーファーはより高い価格で売ることができます。偽の売り壁は他の参加者に売りを促すことができます。
関連する手口にレイヤリングがあります。1つの壁ではなく、複数の価格帯に中くらいの注文を多数並べて、板の片側が厚く見えるようにするものです。
見せ板は、米国の先物市場など多くの規制市場で禁止されています。暗号資産取引所の規制は国や地域によって大きく異なり、暗号資産の板では見せ板のような動きがよく見られます。
見せ板の壁のサイン
- 価格と一緒に動く。価格が近づくと、壁が後ろに下がって距離を保ちます。
- 最後の瞬間に消える。価格があと1〜2ティックのところまで来ると、壁に対する約定が一切ないまま引っ込められます。
- 出たり消えたりを繰り返す。キリのいい価格や目立つ節目の近くでよく見られます。
- サイズが不釣り合い。そのペアの通常の板の厚みと比べて大きすぎます。
- そこに約定が入らない。本物の壁は成行注文に叩かれて段階的に減っていきますが、見せ板はただ消えるだけです。
本物の壁は動きが違う
本物の大口注文は、価格が近づいてもその場にとどまります。成行注文に食われて数量が減っていき、持ちこたえて価格が反発するか、完全に約定して価格がブレイクするかのどちらかです。壁がどのように消えたのか、約定かキャンセルかを見ることがポイントです。
Order Book War での見え方
Order Book War では、大きな壁は槍のファランクスとして表示されます。注文が約定すると、戦士たちが矢と手裏剣を受けて倒れます。注文がキャンセルされると、ゴーストに変わります。価格が近づいたときにファランクスがゴーストの群れに変わったら、それは典型的な見せ板です。数字を追わなくても一目でわかります。
この情報をどう使うか
- 単一の大口注文を、確実なサポートやレジスタンスとみなさないこと。
- 遠くに置かれているだけの壁より、約定を受けながら持ちこたえる壁を信頼すること。
- 板だけに頼らず、プライスアクションや出来高と組み合わせて判断すること。
次に読む:暗号資産の板の読み方。
このガイドは学習目的のものであり、投資助言ではありません。暗号資産の取引にはリスクが伴います。